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2025.04.11
株式会社電通マクロミルインサイトの多田摩耶氏をお招きして、共同実施した調査結果をもとに、会社内の有効的な世代間コミュニケーションについて、どのような戦略で情報発信すればよいかなど幅広くご紹介いたしました。
今回は当日のウェビナー資料を一部抜粋して、ブログ記事としてお届けいたします。
上記は、職場における世代間コミュニケーション実態調査にて、世代間における新技術やトレンドへの態度の違いについての結果です。主にSNSへの態度を中⼼に、Z世代がデジタルサービスや新技術と親和性が⾼いという特性を読み取ることができます。中年層はSNSとは⼀定の距離を取りつつ、慎重で保守的な⼀⾯がうかがえます。各世代において、使っているものや見ているものの違いからこのような結果になったのではないかと考えられます。
⽇常⽣活や仕事に対する価値観においても、世代間で大きく違いが出ています。
仕事に関する価値観においては、Z世代の⽅が「リモートワーク」の意向が強く、「副業・転職にも前向き」でフラットな関係を好んでいます。⼀⽅、中年層は「オフィスでの勤務の方が効率的」だと思っていたり、「同じ職場で⻑く働く」など、保守的な⼀⾯がうかがえます。
この違いに関しては、世代間の成長環境が大きく影響しています。Z世代はデジタルネイティブとして多くの選択肢がある中で育っているので柔軟な働き方を好む傾向があります。一方、中年層は従来の組織文化の中で安定や秩序を大切にしてきた背景があります。
これからはZ世代の柔軟な発想と中年層の豊富な経験を掛け合わせることで、世代間の違いをポジティブにとらえて強みに変えていき、それぞれの強みを生かせる職場づくりが重要です。
異世代間コミュニケーションにおいて、実は約半数の人がストレスを感じています。どの世代も共通して、相⼿に「気を遣って疲れる」、「本⾳がわからない」などが理由として挙げられました。さらに、中年層は「背中を⾒て学べ」が通用しないことやZ世代が「自分で考えようとしない」部分がある点にモヤモヤしているようです。
その一方で、どの世代も6割以上の人が「年の離れた⼈とのコミュニケーションは、刺激になって楽しい」と回答しています。コミュニケーションの活性化は、⾵通しの良い職場環境を作ると同時に、学びや成長に繋がります。そしてこれらは、組織⼒を⾼めていく上で⽋かせないもので、実際にコミュニケーションが活発な組織では、所属組織への総合評価も⾼いことがわかっています。
組織内において、中年層からのポジティブなフィードバックはZ世代も必要だと感じており、その需要・供給バランスもマッチしています。
ポジティブなFBは「モチベーション向上につながった」「⾃分のことをよく⾒てくれていると感じた」という回答が上位にきており、賞賛はZ世代のモチベーションUPに貢献するだけでなく、承認欲求を満たすと同時に⼼理的安全性を⾼めることにも繋がっています。
また、指導、注意といったネガティブなフィードバックであっても、Z世代の約7割が必要だと感じています。日頃からコミュニケーションが充分に取れている上司からの指導・注意といったネガティブなフィードバックであっても、Z世代はポジティブな印象として受け止める傾向にあります。つまり、⽇頃のコミュニケーションがフィードバックの“刺さり度”を決めると言えます。
より良いコミュニケーションのために「異世代間のコミュニケーションは⼤切だと思うこと」のアンケートの結果、”思いやり”、“相互理解”、”尊重”が重要だという結果が出ました。
単純接触効果(ザイオンス効果)の応⽤で、まずは会話の機会⾃体を増やすことも効果的です。
CCIで実施した調査において、トレンドのキャッチアップ方法、情報のキャッチアップ⽅法、ニュースのキャッチアップ方法、社会問題への興味関心でZ世代と31歳以上で考え方の違いが見られました。
全世代共通して、SNSで情報収集をすることが増えてきています。
誰でも、いつでも、閲覧できるSNSに投稿する際は、価値観の変化・多様化を知ること、ターゲット世代を知ること、誰に向けて投稿するのかを明確にすることをまず意識し、しっかり検討してから投稿していくことが重要です。世代での価値観の違いやライフスタイルでの価値観の違いなど、多くの価値観をもつ層が増えている中で、価値観に関わる投稿をする際は炎上のリスクを考えながら投稿する必要があります。そのなかでターゲットを定めて運用戦略を立てることが重要です。どんなに気を付けていても炎上する可能性がある中で、投稿の際に気を付けるべき点が大きく4つあります。
リアルタイムでSNSの傾向を⾒ながら、投稿を「チャレンジするのか」「控えるのか」を検討しましょう。②企業イメージにネガティブに関わってくるテーマは控えましょう。
取り扱っている商材によって、合うテーマと合わないテーマがあります。
商材や目的にあったテーマになっているか、見極めながら投稿をすることが大切です。
話題になっているコンテンツを知ることは重要です。
しかし、バズっているという理由から、一般ユーザーの投稿をただ真似をして投稿しても企業イメージと違う内容だと炎上リスクがあります。トレンドを抑えつつ、しっかりと検討する必要があります。
トレンドの背景を紐解いていくと炎上の種が落ちていることがあります。しっかりとトレンドキーワードのバックグラウンドまで知っておくことが炎上回避に繋がります。
今回は、株式会社電通マクロミルインサイトの多田摩耶氏をお招きして、アンケートや調査結果をもとに組織内の有効的な世代間コミュニケーションにおいて、どのような戦略で情報発信すればよいかなど、実践的な内容まで幅広くご紹介いたしました。
CCIでは広告領域、オーガニック領域どちらもサポート可能です。お気軽にお問い合わせください!
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