SNS Management One-stop service
© CARTA COMMUNICATIONS Inc. All Rights Reserved.
2021.07.07
更新日:9月8日
2021年4月よりCCIで作ったオールインワンフェイストナー"HAUT"(@hautmens)のInstagramアカウントも我々が運用しております。
そちらのアカウントの運用を通して、Instagramの新機能を試してみたり、どういうクリエイティブがより多くのいいねやリーチを集められるのか検証してみたり、、、自社アカウントだからこそできる取組みを様々してきました。
今回はHAUTのアカウント運用を通して得られた知見をレポートしていきます!
目次
・どんなクリエイティブがいいのか検証してみた ┗フィード編 ┗リール編・Instagramは購買に寄与するのか検証してみた・まとめ
どんなクリエイティブがいいのか検証してみた(フィード編)
フィードのクリエイティブ検証では、下記2つに分けて検証をしていきます。
①どのようなフォーマットが最もパフォーマンスが高くなる傾向にあるのか②パフォーマンスの高かった投稿にはどのような特徴があるのか
まず、①についてですが、今回の運用では静止画、動画、カルーセルの3フォーマットで投稿を行いました。フォーマットごとのアクション数(いいね、コメント、保存の合計)平均をまとめたものが以下の通りです。
こちらのグラフから、静止画での投稿が最もアクション数が高くなる傾向があることがわかります。(リーチ数でみても同じ傾向)
要因としては動画やカルーセルは視聴やスワイプして満足してしまう可能性があることが考えられます。動画やカルーセルはより多くのことを伝えることができる一方で、数値として見えてくるエンゲージメントには大きな影響は及ぼさない(むしろ低下してしまう)ということがわかります。
しかし、以前のブログでご紹介しているように、投稿がフィードの上位に表示されるためには「滞在時間」が重要になってくるため、動画やカルーセルは効果的ではないとは一概には言うことはできず、引き続き検証が必要な領域と言えるかと思います。
続いて②について、今回はHAUTの投稿データを用いて、パフォーマンスの高い投稿にはどのような特徴があるのかを解き明かしていければと思います。
まず、「パフォーマンスの高い投稿」の定義ですが、ここではユーザーからの反応を表す「アクション数」に加え、発見タブやハッシュタグ欄に表示されることで伸びる「リーチ数」の二つの数値が高かった投稿を「パフォーマンスの高い投稿」と定義します。
投稿のデータを散布図で表したものが以下の図です。
右上の赤く囲っている部分が「パフォーマンスの高い投稿」、逆に青く囲っている部分を「パフォーマンスの低い投稿」として分析しました。
【パフォーマンスの高い投稿】
【パフォーマンスの低い投稿】
これらの投稿を分析すると商品単体ではなく、人の手が含まれていたり他の生活用品と一緒に映っていることで、ユーザーが利用シーンを想起できるような投稿が含まれている傾向が見られました。
このことから、HAUTにおいては「利用シーンを想起させる投稿」が効果的である可能性が高いと言えるかと思います。
今回はメンズスキンケアであるHAUTのターゲットに対する勝ちクリエイティブの傾向でしたが、食品、アパレル、レジャー、それぞれに勝ちクリエイティブのパターンが存在します。それらを見極めてより良いクリエイティブを作成していくことがアカウントの成長に繋がります。
どんなクリエイティブがいいのか検証してみた(リール編)
今回は動画素材の撮影もしたので、フィード投稿だけでなくリールでも『縦長動画』vs『3分割動画』で効果検証をしてみました。
※今回検証に使う動画素材の母数が少なく、縦長動画が2素材、3分割動画が1素材のみとなっておりますのであくまで参考程度お考え下さい。
【縦長動画】
https://www.instagram.com/reel/CQqYZgUDxnX/
【3分割動画】
https://www.instagram.com/reel/CQOA_oJj4q1/
リールに関しては計測できるデータが限られており、7/20日現在では「リーチ数」「再生数」「いいね数」「コメント数」「シェア数」「保存数」のみが計測可能となっております。
リールは新規ユーザーへのリーチが主な目的として利用されることが多いため、まずはリーチ数を指標として効果検証を行ってみましょう。
「縦長動画」の方が多くのユーザーにリーチする結果となりました。
また、リーチのみならず、どちらの動画素材のほうがユーザーからの好意度が高いのかを測定するために、いいね数でも比較をしてみました。
縦長動画が平均29いいね、3分割動画が平均17いいねとなっており、こちらも「縦長動画」の方がパフォーマンスが高く、より好意的に捉えられているということがわかります。
まとめると、リール投稿においては縦長動画のほうが、3分割動画よりも縦長動画が効果的である可能性が高いと言えるでしょう。
※今回検証に使う動画素材の母数が少いためあくまで参考程度とお考え下さい。
今回は『縦長動画』vs『3分割動画』での検証となりましたが、例えば、この3分割動画がただの横長素材だった場合、より顕著に差が出るのではないかと思います。
あくまでもパフォーマンスを最大化する中での検証だったため、横長素材を使っての投稿はできませんでしたが、個人アカウントなども活用しつつ、今後も検証を続けていればと思います。
Instagramは購買に寄与するのか検証してみた
Instagramは購買に寄与するのかどうか、企業のアカウントを運用している方なら気になる部分なのではないかと思います。
結論から申し上げますと、寄与します!
今回の販売チャネルは自社EC、Amazon、楽天から販売を行っており、そのうち自社ECでの販売が80%を占めております。
さらに、自社ECの売上参照元比率を調べると、50%以上がInstagramから流入してきているということがわかりました。
今回Instagram施策においてはオーガニック運用のみならず、広告やインフルエンサー施策も実施しておりますが、例えば、いくらインフルエンサーが魅力的な投稿をしてくれても、メンションされたアカウントがイケていないと商品購入までには至らないうえに、フォローして新情報をキャッチアップしようとは思いませんよね?
このように、一つ一つの施策だけに注力していくのではなく、網羅的に手を加えていったからこそ、効果的にInstagramからの購買促進を実現できたのではないかと考えております。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はクリエイティブの検証がメインとなりましたが、ハッシュタグ、投稿テキスト、投稿時間帯などの要素によってもパフォーマンスは大きく変わります。
また、アカウントごとにターゲットとしている層も異なるため、それぞれのアカウントに合わせた勝ちパターンを探っていくことが大切です。
アカウント運用担当者の仕事はインスタ映えする写真を投稿するところまでではありません。分析や検証を繰り返しすることでアカウントを成長させていきましょう!
CCI Social AdTrimユニットではInstagramを使ったマーケティング活動のサポートも行っております。
Category
Archive
CCI Social AdTrimができた経緯
【SNSのプロが教える】Instagramでフォロワーが増えるポイント&アカウント診断シートとは?
【もしもクリエイターにアカウントコンサルを頼んだら】ケイリーに聞いてみた