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【大人気TikTokクリエイターに直撃!】楽曲のトレンドに迫る!ー「共感」「イメージのしやすさ」がポイントー

※2022年1月21日公開済

 

こんにちは!Z世代研究会です。

 

今回は『大人気TikTokクリエイターに直撃!』ということで、TikTokを中心にショートムービープラットフォームで活躍する総勢300名超のクリエイターをマネジメント・ネットワークし、総フォロワー1億人を超える業界最大級のMCN(マルチチャンネルネットワーク)、Star Creationを運営する株式会社スターミュージック・エンタテインメント様ご協力のもと、取締役の中村 雄太さん、TikTokで大人気のうじたまいさん、ゆうにゃんさんにお話をお聞きしました!

 

早速、中村さんにTikTokと音楽について、どんどん聞いていきたいと思います!

 

 

■TikTokが流行る前と今、どんな変化がありましたか?

初期のころはTikTokユーザーの大半が若年層だったので、ダンス/リップシンクというコンテンツがほとんどの時代でした。

 

当初の音楽の流行傾向は、ダンスミュージックが中心でした。リズムやキャッチーなメロディーがマストであり、体が勝手に踊りだしてしまうような分かりやすい曲がほとんどでした。良い意味でチープで構成もシンプルな曲がバズっていたイメージが強いです。

 

そして2年ほど前から流行する音楽が多様化し、去年一番大きく動きがありました。

 

瑛人さんの香水を代表とする、TikTokから音楽ヒットが生まれ始めた根源である、弾き語り/カバーなどの「歌ってみた」ブームが起き、それに合わせて流行する音楽ジャンルがシフトしていった感覚が強くありました。

 

わかりやすいビートが乗っていなくても歌詞の世界観やメッセージ性がしっかりしていることで、ユーザーが曲を聴いただけで動画のイメージが湧いてくるような...そんな感じで曲と動画がリンクしてイメージのしやすい曲が自然とUGCが生まれ流行していきましたね。

 

そして直近では弾き語り系の楽曲が少し落ち着いてきつつ、一周回ってまたダンスミュージックに合わせたダンスや、ボカロ系のノリ良い曲が流行ったりしてきてるんですが、音楽業界と同じようにTikTok内の音楽トレンドも繰り返すんだなと実感しました。

 

 

■音楽制作について、流行に合わせて制作するのか、それともTikTok内で流行を生み出そうと制作するのか、どちらでしょうか?

 

(流行の部分に関して、初期の頃はスターミュージックさんとBytedanceさん2社で施策実施していたイメージです....)

 

ByteDanceさんとはTikTok初期の頃から多方面で音楽軸での取り組みをさせて頂いてます。TikTok内で流行する音楽の開発や仕掛けにトライしたり、ビジネス方面では「#チャレンジ」を中心に企業様のニーズに流行をうまく組み込んだ楽曲を数多く作っています。

 

TikTok内で流行する楽曲に関しては、うじたまいやゆうにゃんを筆頭に様々なクリエイターと共に、楽曲の仕掛けに日々トライしていましたね。

 

 

■どのようにして流行を作っていくのでしょうか?

極論、大人だけのアイディアでは難しく、クリエイターのクリエイティビティを最大限に生かしていかないと絶対流行は生まれません。TikTokはクリエイターの創作するものに共感が生まれて流行していくプラットフォームです。

 

まさに僕らがやっていたのは「こういう仕掛けをしていこう」「こういうトライしてみよう」など、あくまでクリエイターができない補助的な部分のサポートです。

 

根底となる企画のベースラインはクリエイターが考え、「これがいい!」というものを中心に発信しています。重要なのはクリエイターがクリエイティブ活動や発想に集中できる環境提供と、それを最大化する仕掛けをサポートすることが僕ら事務所の仕事なんですよね。

 

 

■意図的にバズらせようと思ってバズった楽曲やクリエイティブはありますか?

クリエイターが発信している楽曲に関しては、常に流行らせたい・バズらせたいと思いながらチャレンジしていますが、プラットフォームの特性上狙い撃ちで毎回ホームランを打つのは難しいので、バズらせる為に「たくさん打席に立っていく中でヒットやホームランを狙う」という意識で取り組んでいます。

 

ピンポイントで狙うと言うよりも「様々なトライ&エラーを繰り返していく中で精度をあげていく」というスタンスでやっています。楽曲の軸はクリエイター本人の感性や感覚を最大限生かせるよう制作しています。

 

うじたまいの例でいくと、多くのユーザーに「共感」してもらえたことが一番大きいですね。ユーザーに対して共感できるフレーズ・歌詞、想いが入っていることが大きいだけでなく、曲を聴いたときに動画を撮るイメージが沸くかどうか、というのも重要なポイントです。

 

TikTokは抽象的な日本語よりも小学生でも分かるようなストレートな日本語のほうが、イメージも湧きやすくBGMとして使いやすくなります。TikTokの流行はUGCが増えることがキーなので、上記の条件を満たした動画を撮るカロリーやハードルが低い楽曲が流行する傾向です。

 

 

■楽曲制作の際、TikTokだけを意識しているのでしょうか?それ以外も意識しているのでしょうか?

 

瑛人さんの香水がいい例なのですが、TikTokだけというよりも、いわゆるマスに認知をしてもらえるヒット曲を作るということが根底としては目的ですので、その手段としてTikTokをどう活用するか、という部分をずっと掲げて取り組んでいます。


昨年の香水を皮切りに様々な特大ヒット曲がTikTokから生まれており、どのレーベルもデジタルマーケティングの中でTikTokがファーストプライオリティになっています。それくらい今TikTokで流行らせることが、その曲の流行に大きくかかわるくらい、とても重要なポジションになっています。

 

 

■Z世代に受け入れられる楽曲の特徴や戦略はズバリ?!

@ujitama0

本人のピアノに合わせて『生きる』歌いました🧊 @atsu3614 #水野あつ #生きる#うじたまい#fyp

♬ オリジナル楽曲 - うじたまい - うじたまい

「共感」と「曲を聴いて映像のイメージがきるか」が一番重要だと思います。


音的なところですと、「うるさすぎないシンプルな曲(音数が少ない曲)」がTikTok内ではすごく使われやすい、受け入れられやすい傾向にあると思います。

 

あと今まではアーティストのデモ曲を公開することはありませんでしたが、今TikTokでは多くのクリエイターがデモ曲を投稿(15秒~30秒程度のオリジナル曲)しており、その反響や、そこで生まれたユーザーコミュニケーションを踏まえてフルバージョンを制作しリリースする、という流れが主流ですね。

 

新人のアーティストの方でも、デモや制作過程を公開しファンと一緒に曲を完成させてリリースするくらいの感覚でトライすると、TikTok発のヒット曲に大きく繋がると思っています。

 

 

■おわりに

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今回は「トレンド」「楽曲」「クリエイター」の3つの視点からお話をお聞きしました。

 

2021年の楽曲トレンドを振り返ってみると、その多くがTikTokでバズった曲でしたね。TikTokで流れてる曲はついつい口ずさんでしまったり、気づいたら頭の中で何度も再生されていたりなど、皆さんも経験があるのではないでしょうか?ついつい聞き入っちゃうような、キャッチーな曲や、共感できる曲など、今の若年層の心をがっしり掴むポイントが、今のトレンドの曲の共通点かもしれません。

 

次回は、うじたまいさん・ゆうにゃんさんから、TikTokでバズる秘訣やTikTokにまつわるお話を沢山お聞きしたので、そちらをご紹介いたします!次回もお楽しみに!

 

前回記事:https://www.social-adtrim.cci.co.jp/blog/zken_20230909

 

 

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